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オーストラリア産の牛

オーストラリア産の牛

日本でオージービーフが売り出されたばかりで、多くの人が注目していた時期がありましたね。それ以来、その美味しさから現在まで安定した人気を保っています。さて、オーストラリア産の牛やそれを加工した牛肉には、どのような特徴があるのか紹介していきましょう。

オーストラリア産の牛(牛肉)とは?

オーストラリアで生まれ育ったウシ、またはオーストラリアで加工された牛肉のことを言います。私たちはよくオージービーフという言い方をしますよね。アメリカ産の牛肉と並んで、比較的安いので一般家庭でもよく食べられているのではないでしょうか?また、日本国内の大手ハンバーガーチェーン店のほとんどは、パテ(ハンバーグ)にオーストラリア産の牛肉を使っているんですよ。オーストラリア産の牛の特徴として牧草飼育(グラスフェッド)が挙げられます。オーストラリアの牛は豊かな自然の中で、栄養たっぷりの草を食べて大きくなるんですね!そのため、肉は赤身が多く、少し硬いので焼肉とかしゃぶしゃぶにするよりもミンチ用やカレー、シチューなどの煮込み料理に適しています。最近は日本人向けに霜降り肉を作るため、穀物飼育(グレインフェッド)される牛も増えてきたようです。

オージービーフの始まり

オージービーフこと、オーストラリア産の牛肉はいつ誕生したのでしょう。オージービーフの歴史をさかのぼってみようと思います。もともとオーストラリアには牛はいなかったと言われています。1788年1月に南アフリカで買った2頭の雄牛と6頭の雌牛がシドニーの港に運び込まれたのが始まりでした。以来、長い年月が流れて現在では約3000万頭もの牛がオーストラリアで飼育されているんですよ。オーストラリアでは人口よりも牛の数のほうが多いとされています。びっくりですよね!

オーストラリア産の牛の種類

オーストラリアでは、その土地ごとの気候に合ったウシの品種を飼育しています。例えば、オーストラリア北部の熱帯地域ではボス・インディカス種と言われるアフリカやアジアなどから運ばれた品種を育てています。そのほか、温暖な地域ではボス・タウラス種をはじめとする、イギリスやヨーロッパなどから来た品種がいます。ここではオーストラリアで多く飼育されている「うし」を紹介しましょう。

アンガス種

これは「アメリカ産の牛」のページでも紹介した品種です。イギリスのスコットランド原産の牛ですね。オーストラリアでも高い人気を誇っています。

ヘレフォード種

こちらも同じく「アメリカ産の牛」のページでも紹介したイギリス原産の品種です。日本にも数多く輸出されています。

マリーグレー種

日本へは昭和40年代に輸入され、繁殖も行われて肥育素牛が誕生しました。無税子牛として輸入されたこともありますね。このマリーグレー種は、オーストラリア東南部のマレー地方原産でショートホーンとアンガス種をかけ合わせて生まれました。体毛は灰褐色で角はありません。性格は温順で、粗飼料利用性は高く、成長が速いことが特徴として挙げられます。

ブラーマン種

ブラーマン種は主に気候的に暑くて気温が高くなる場所でもよく育ち、病気にならない強い体の持ち主であることで有名です。このため、オーストラリア北部の熱帯地域で飼育されています。日光を反射するため体毛は短く、頸(くび)から上とお尻のほうは黒く、胴体の広い部分は白くなっています。さらに、体温を発散させるために普通よりも多い汗腺があることが特徴と言えます。

オーストラリア産と日本産牛肉の違い

「アメリカ産の牛」のページでは栄養面での違いについて紹介しましたが、ここでは価格の違いについて見ていこうと思います。スーパーなどで販売されているオージービーフの値段を見ると、その安さにびっくりしませんか?和牛(ものにもよりますが)と比べて、結構な差がありますよね。本場オーストラリアでも、ものすごく安いんですよ。骨付きステーキ1kgが日本円で約480円!この安さ、主婦にとっては嬉しいですよね♪ですが、一つ問題が…。肝心の味です。オージービーフの味については賛否両論ありますが、個人的には値段の安さからすると、十分なのではという気がします。まぁ、人それぞれの好みなので一概には言えません。

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